- うちの子、老犬なのに元気すぎる
- 元気すぎて、なんだか不安…
このように感じることはありませんか?
一般的に犬は7〜10歳ごろにシニア期を迎え、寝ている時間が増えたり、活動量が減ったりする傾向にあります。
もちろん老犬が元気なのは嬉しいことですが、あまりにも元気に動き回っていると、ケガや骨折などを招いてしまわないか心配になってしまいますよね。
そこで今回は、老犬が元気すぎるときの3大注意を解説します。
また、老犬が元気なうちにやっておくと良いことも解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 老犬が元気すぎるのはよくあること?
- そもそも老犬は何歳から?
- 老犬が元気すぎるときの3大注意
- 老犬が元気すぎるうちにやっておくと良いこと
老犬が元気すぎるのはよくあること?
老犬があまりにも元気すぎて、なかには「うちの子だけ?」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。
でも、「老犬が元気すぎる」のは珍しいことじゃないよ。
以下に、SNSで上がっている声をいくつかピックアップしてみました。
元気すぎます
— ɴᴀɴᴄʏ.👶2児の母 (@NANCY_center_v) August 13, 2020
一応老犬です pic.twitter.com/ZR1SKK1oDr
15歳の老犬にしては良い動きをしていると思う..てか、元気良すぎて逆に心配になる💦 pic.twitter.com/5k8REKklb8
— みちまり (@michimari323) April 19, 2021
うちのワンコ ダメだて言ったのに家の池に思いっきりダイブしやがった🤦♂️
— 黒ミサイル🏎💨 (@Quattro22923787) June 30, 2022
これでも15歳なのに行動力アクティブすぎて困ってる😂
老犬なのにその元気どこから湧き出してるんだ⁇🤔⁇ pic.twitter.com/DQBT0i6xuq
もーすぐ9歳やのに
— hitomin.🥂 (@s2_higi) March 23, 2018
元気すぎて体も細くてちっこいからか
「子犬ちゃん?」と言われた来夢ちゃんw
9歳って老犬に入るのになんであなたこんなに元気なのwいいことだけれども😊😊💪
抜糸も終わったから4日後一緒にお風呂にはいろーねー!! pic.twitter.com/DoQgQw1G1k
このように、老犬になっても元気なワンちゃんは多くいるので、「うちの子だけかも…」と心配しなくて大丈夫!
しかし、見た目は元気な老犬だとしても、若いころに比べるとケガや病気のリスクは高くなっています。
少しでも元気に長生きしてもらえるように、これから解説するポイントを押さえて、これからの生活に役立たせてくださいね。
そもそも老犬は何歳から?最高齢は?
そもそも老犬といわれる年齢は、小・中型犬と大型犬で異なります。
小・中型犬は10歳、大型犬は7歳ごろからシニア期を迎えるよ!
以下に、年齢比較表をまとめてみたので、愛犬の年齢と照らし合わせてみてくださいね。
生後 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 7年 | 8年 | 9年 | 10年 | 11年 | 12年 | 13年 | 14年 | 15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 20年 |
小・中型犬 | 15歳 | 24歳 | 28歳 | 32歳 | 36歳 | 40歳 | 44歳 | 48歳 | 52歳 | 56歳 | 60歳 | 64歳 | 68歳 | 72歳 | 76歳 | 80歳 | 84歳 | 88歳 | 92歳 | 96歳 |
大型犬 | 12歳 | 19歳 | 26歳 | 33歳 | 40歳 | 47歳 | 54歳 | 61歳 | 68歳 | 75歳 | 82歳 | 89歳 | 96歳 | 103歳 | 110歳 | 117歳 | 124歳 | 131歳 | 138歳 | 145歳 |
体の衰えや病気をいち早く発見するためにも、飼い主は犬のシニア期をちゃんと把握しておくことが大切です。
老犬になるとどのような症状が現れるのかについては、以下の記事で解説しているので、ぜひお読みください。
なお、犬の平均寿命は小・中型犬が15歳、大型犬が10歳前後といわれています。
とはいえ、平均寿命はあくまでも目安!
日本動物愛護協会の「2022年のご長寿さん」によると、2022年代では「21歳」の小型犬ポメラニアン、「18歳」の大型犬ラブラドール・レトリバーが、最高齢として表彰されています。
ちなみにギネスに認定された、日本の犬の最高齢は26歳なんだって!すぎょい…
もちろん犬種や個体差によって寿命は異なりますが、「できるだけ長く愛犬と一緒にいたい」というのが飼い主共通の願いではないでしょうか。
次章では、老犬が元気すぎるときの3大注意について解説するので、詳しく見ていきましょう。
老犬が元気すぎるときに注意すべき3つのこと
老犬が元気すぎるときは、思わぬケガや転倒などに気を付けなければなりません。
老犬になると足の筋力が衰え、骨折や関節トラブルを起こしやすくなるため注意が必要です。
ここからは、どのような状況が老犬にとって危険をともなうのか、代表的な例を3つ挙げて解説します。
滑りやすい床
老化によって足腰の筋力が低下すると、踏ん張ることが難しくなり、足が滑りやすくなります。
足が滑る状態を放っておくと、膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)や椎間板ヘルニアなどの関節トラブルを引き起こす危険性も…。
特にフローリングや畳などの滑りやすい床材は、足腰に負担がかかるので注意が必要です。
足が滑ってしまう理由は加齢による筋力低下だけでなく、足裏の毛や爪が伸びすぎていたり、肉球が乾燥していたりすることも挙げられます。
もし愛犬の足が滑っている様子が見られたら、足腰を痛めてしまわないためにも、すぐに滑り止め対策をおこなうことが大切です。
たとえば、以下のような滑り止め対策案があります。
- カーペットやマットを敷く
- 滑り止めワックスを塗る
- 犬用の靴下を履かせる
- 定期的に爪の伸び具合をチェック
- 肉球クリームで乾燥を防ぐ
具体的な方法は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
滑りやすい床の上で、ジャンプをしたり走ったりするのは禁物だよ!
段差や階段
老犬が部屋の中で元気に動き回る際は、段差や階段に注意しましょう。
階段の上り下りはもちろん、ベッドやソファからの飛び降りはケガを招く恐れがあります。
階段にはフェンス、ベッドやソフアには犬用スロープを設置するなどして、愛犬の足腰を守る工夫が必要です。
また、「ほんの少しの段差なら大丈夫」と思いがちですが、老犬になると筋力や視力の低下などから、ちょっとした段差でもつまずきやすくなります。
部屋と部屋の間など、今一度室内を見渡して段差がないか確認してみてください。
思わぬ転倒を防ぐために、ちょっとした段差でもなるべくフラットにしてあげることが大切です。
そんなときに役立つのが、以下のような「段差解消タッチスロープ」!
タッチスロープは、裏面の両面テープで固定するだけで、簡単に段差を解消できるアイテム。
特にこちらの商品は、0.5cm〜6cmまで高さのバリエーションが豊富です。
さまざまな高さに合わせて使用できるので、部屋中の段差から愛犬の足腰を守ることができますよ。
また、ご自身でカットして簡単に長さ(横幅)を調整できるのも嬉しいポイント。
「自宅にちょっとした段差があって心配…」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
壁や家具の出っぱり部分
老犬があまりにも元気すぎるときは、壁や家具の出っぱり部分にぶつかってしまわないように注意が必要です。
たとえばテレビ台やテーブルの角、タンスの取っ手、柱、イスの脚などが挙げられます。
思わぬ事故や大きなケガを未然に防ぐためにも、愛犬が安心して過ごせる環境を作ってあげることが大切です。
今一度、愛犬の目線の高さに合わせて、危ない場所をチェックしてみてね!
危険な場所を発見したら、クッション材やタオルなどでカバーし、万が一ぶつかっても痛くないように対策しましょう。
また、つい見落としてしまいがちですが、コンセント周りのコード類も老犬にとっては大変危険です。
足を引っ掛けてケガをしてしまう恐れがあるので、1つにまとめておくか、見えないところに片付けておくと良いでしょう。
ぶつかり防止については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
老犬が元気すぎるうちにやっておくと良いこと
これからも愛犬に元気で過ごしてもらうために、元気なうちから対処しておくことが大切です。
「老犬が元気すぎて困っている」という場合も、今できることを無理のない範囲で取り入れてみてください。
適度に運動させる
犬は年齢とともに活動量が減り、筋力が低下する傾向にあります。
筋力が低下すると、自力での歩行や立ち上がりが難しくなり、飼い主によるサポートが必要になってきます。
さらに筋力が低下すれば、寝たきり状態になってしまうことも。
筋力を維持、または筋力が衰えるスピードを遅くするためには、適度な「運動」が有効です。
特に犬は後ろ足から衰えると言われているので、元気なうちに後ろ足を強くしておくのがおすすめ。
単なる平坦な道を散歩するだけでなく、砂浜や緩やかな坂道、芝生、土の上などを取り入れた散歩コースを選ぶと良いでしょう。
後ろ足を鍛えるトレーニング法については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
脳に良い刺激を与える
犬も人間と同様、老化によって認知症を発症することがあります。
認知症になると、昼夜逆転生活になったり、同じ場所をぐるぐる回ったりと、さまざまな症状が見られるようになります。
また、夜泣きやトイレの失敗をすることも多くなり、飼い主による介護が必要に…。
認知症の発症リスクを下げるためには、日ごろから脳に良い刺激を与えるのが大切なポイントです。
手軽なのは、定期的に散歩コースを変えてあげる方法だよ!
いつもとは違うコースを歩き、さまざまな音やにおいに触れることで、脳の活性化が期待できます。
また、知育おもちゃを活用するのもおすすめですよ。
フードやオヤツを探し出すおもちゃや、転がして取り出させるおもちゃは頭の体操につながります。
認知症予防に役立つおもちゃについては以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
良質な食事を与える
体力が衰えがちな老犬には、鶏肉や魚、卵といった良質なタンパク質を摂取させることが大切です。
タンパク質を十分に得られないと、身体のトラブルや免疫機能の低下などを引き起こす可能性があります。
筋力を維持するためにも、良質なタンパク質は必要だよ。
ただし、老犬になると新陳代謝が衰え、肥満や糖尿病のリスクが高まるので要注意。
高脂肪な豚肉やラム肉は避け、低脂肪な鶏肉や牛肉などが含まれるドッグフードを選ぶようにしましょう。
また、関節ケアに役立つ「コンドロイチン」「グルコサミン」をフードやサプリから摂取するのもおすすめですよ。
我が家で愛用しているドッグフードは「ナウフレッシュ(シニア用)」です。
良質なターキー(七面鳥)が主原料で、グルコサミンやコンドロイチンも含まれています。
以下の記事では原材料を徹底解説しているので、気になる方は参考にしてみてください!
室内環境を見直す
室内にはフローリングや段差、階段、家具など危険な箇所が多数あります。
老犬が元気なうちに、室内環境を見直して転倒やケガを未然に防ぐことが大切です。
もし大規模な模様替えが必要なら、愛犬の視力が低下する前におこなうのがおすすめ!
犬は視力が低下したとしても、記憶や嗅覚を頼りにある程度は歩くことができます。
しかし、視力が低下した後に部屋の模様替えをしてしまうと、愛犬に大きなストレスを与えてしまう可能性があるので要注意。
なるべく早い段階で、老犬が安心して過ごせる環境を作ってあげましょう。
定期的に健康診断を受ける
犬は年齢を重ねるにつれて、身体のさまざまな機能が低下していくもの。
病気の早期発見・早期治療のために、老犬になったら定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
一見、老犬が元気に動き回っていても、心臓病や腎臓病など検査を受けなければ判断しにくい病気もあるからです。
健康診断は半年に1回程度の間隔で受けるのがおすすめだよ!
また、病気のサインにいち早く気付けるように、日ごろからよく観察しておくことも大切です。
少しでもおかしいなと思ったら、すみやかに動物病院へ連れて行ってくださいね。
老犬が元気すぎるときは転倒やケガを防ぐ対策を!
7〜10歳のシニア期を迎えた老犬が元気すぎると、ケガをしてしまわないか心配になってしまいますよね。
室内にはフローリングや階段、段差、家具、コード類など危険な箇所がたくさん。
転倒やケガを防ぐためにも、愛犬が元気なうちに対策しておくことが大切です。
とはいえ、飼い主にとって老犬が元気なのは嬉しいこと。
この記事で紹介した以下のポイントを意識して、これからも愛犬との生活を楽しんでくださいね。
- 適度な運動
- 脳の活性化
- 良質な食事
- 室内環境の見直し
- 健康チェック