老犬になると室内をウロウロしたり、同じ場所をぐるぐる回ったりすることがあります。
- 壁や家具にぶつかってケガをしないか心配…
- できるだけ安全なスペースを作ってあげたい
そんなときは、老犬の徘徊対策としてビニールプールを活用するのがおすすめです。
ビニールプール?サークルじゃなくて?
同じく徘徊対策としてサークルを使用する選択肢もありますが、ビニールプールならではのメリットも多くあるのです。
そこで本記事では、サークルの代用にビニールプールがおすすめな理由を解説します。
ビニールプールを使うときの注意点や選び方などもあわせてお伝えしますので、ビニールプールの使用を検討している方はぜひ参考にしてください。
- 徘徊対策にサークルやビニールプールが必要な理由
- サークルをビニールプールで代用する理由
- ビニールプールを使用するときの注意点
- ビニールプールの選び方
- 徘徊対策におすすめのビニールプール
老犬の徘徊対策|サークルやビニールプールが必要な理由
老犬がぐるぐる回っている姿を見ると、ケガをしないか心配になってしまいますよね。
冒頭でもお伝えしたとおり、徘徊対策にはサークルやビニールプールを活用するのがおすすめです。
サークルやビニールプールが必要な理由としては、以下のような点が挙げられます。
- ケガのリスクを減らせる
- 運動スペースを設けられる
- 留守番をさせるときに役立つ
1つずつ解説します。
ケガのリスクを減らせる
老犬に徘徊の症状がみられるようになると、壁や家具にぶつかったり、隙間に入ったまま自力で出られなくなったりと、ケガや事故を招く可能性が高まります。
そんなとき、サークルやビニールプールを使って生活スペースを囲ってあげれば、ケガのリスクを減らすことが可能です。
ぶつかり防止として、壁や家具の出っ張り、柱などをクッション材でカバーする方法もありますが、時間や手間がかかってしまいます。
しかし、サークルなどで行動範囲を制限してあげることで、飼い主の負担を軽減できるほか、愛犬も安心して過ごすことができます。
安心できる環境づくりは大切だね!
運動スペースを設けられる
老犬の筋力低下を防ぐため、サークルなどを使わずに室内を自由に歩かせているご家庭も多いでしょう。
しかし、認知機能や視力が低下している老犬を室内で自由にすると、転倒やケガのリスクが高まります。
もちろん飼い主さんが常に愛犬を見守れる状況であれば良いのですが、家事や作業中はそうもいかないことが多いですよね。
そんなとき、サークルやビニールプールを活用すれば、安全な運動スペースを設けることが可能です。
サークルの中をぐるぐると歩かせることで、筋力の維持や、老犬のストレス解消にもつながります。
サークルの材質によってはタオルやクッション材などで側面をカバーしてあげると、より安全性が高まるでしょう。
梱包材のプチプチを側面に巻き付ける方法もあるよ!
留守番をさせるときに役立つ
仕事や買い物などで、どうしても外出しなければならない状況もありますよね。
そんなとき、サークルやビニールプールを活用すれば、徘徊が見られる老犬に留守番をさせるときに役立ちます。
飼い主が不在の間に愛犬がケガをしてしまう心配が少ないので、安心して外出することが可能です。
また、万が一粗相をしても、サークル内であれば汚れる範囲が少なくて済むのは嬉しいポイント。
ただし、留守番をさせるときは飛び出し防止や滑り止め対策をきちんと講じる必要があります。
危険を予測することが大切だね!
老犬の徘徊対策|サークルをビニールプールで代用する理由
上記では老犬の徘徊対策として、サークルやビニールプールが役立つとお伝えしました。
とはいえ、「結局、どっちが良いの?」と疑問を覚える方もいらっしゃると思います。
どちらにもメリット・デメリットはありますが、個人的にはビニールプールがおすすめです。
サークルの代用にビニールプールがおすすめな理由は以下のとおり。
- サークルよりも低価格
- ぶつかっても痛くない
- お手入れが簡単
それでは具体的に解説します。
サークルよりも低価格
ビニールプールはサークルに比べて価格が安く、手に入りやすいのがポイントです。
価格を比較してみました
ペットサークル | ビニールプール |
---|---|
5,986円(税込) | 1,605円(税込) |
4,575円(税込) | 2,999円(税込) |
13,285円(税込) | 4,219円(税込) |
サークルは安いものだと4,000円前後、高いものだと10,000円を超える商品も多くありました。
一方で、ビニールプールの価格はサイズによって異なりますが、2,000〜3,000円前後、高くても4,000円前後で購入できることがわかります。
ビニールプールは無理なく買える値段なので、「なるべくコストを抑えたい」と考えている方にはおすすめです。
ぶつかっても痛くない
ビニールプールは壁面にクッション性があり、万が一ぶつかっても痛くないのがポイントです。
たとえば金属製のペットサークルはぶつかったときに痛みを感じやすいため、タオルやクッション材などでカバーしてあげる必要があります。
しかし、ビニールプールは元からやわらかい素材でできているので、わざわざ手を加える必要はありません。
購入後、手元に届いたらすぐに使えるのは大きな魅力だね!
🎀ビニールプールの使い方🎀
— れん⭐︎ぷぅーどる飼主 (@lenhappywan4) August 7, 2023
我が家での使い方は
老犬の怪我と汚れ防止
プールに入れるなんて
ちょっと可哀想かも…
って思いましたが、
逆にメリットも多い😃
飼主も老犬も黒ぷぅも
お互いのストレスが軽減
されました😋
#老犬16歳#怪我対策に役立つ pic.twitter.com/sRntAoND5E
お手入れが簡単
ビニールプールは表面に撥水性があるため、万が一粗相をしてもお手入れしやすいのがポイントです。
軽い汚れならタオルなどで拭けばすぐに落ちますし、広範囲に汚れが付いた場合でも水で洗い流すことができます。
しかし、水気を残した状態にしておくと、カビが発生しやすくなるので注意が必要です。
ビニールプールを水で濡らしたときは、風通しの良い場所できちんと乾かしてから使うようにしましょう。
初めての老犬介護🐶で 毎日流動食やら排泄のお世話でてんてこ舞いです💦お婆わん🐶自力で歩けないのに立ち上がろうとするので😵ぶつかっても痛くないように、それと粗相しても掃除が楽なように寝床をビニールプールにしてみたよ🏊😁#秘密結社老犬倶楽部 #イングリッシュセター#15歳6ヶ月と12日 pic.twitter.com/pvrQgP7pCm
— KABA36 (@KABA362) August 2, 2020
老犬の徘徊対策|ビニールプールを使用する際の注意点
価格が安く、使い勝手の良いビニールプールですが、老犬の徘徊対策として使用する場合には注意しなければならない点もあります。
ビニールプールを使用する際の注意点は以下のとおりです。
- プールの中の温度
- 滑り止め対策
- 噛み癖などによる破損
1つずつ解説します。
プールの中の温度
ビニールプールは通気性が悪く、湿気や熱がこもりやすい特徴があります。
老犬になると体温を調整する機能が衰えるため、特に夏場のように気温が高い日は熱中症に注意が必要です。
直射日光が当たる場所は避け、気温が高くなる日は冷房を使って快適な室温にすることが大切といえます。
定期的にビニールプールの中の温度をチェックできるように、温湿度計を持っておくと便利です。
滑り止め対策
ビニールプールの底面は滑りやすくなっているので、滑り止め対策は必須です。
ツルツルの状態で歩かせてしまうと、老犬の足腰に大きな負担がかかってしまいます。
たとえば滑り止めの付いたマットを必要なサイズに切って敷いてあげる方法や、網目状の滑り止めシートを先に敷き詰めてからタオルを敷いてあげる方法などがあります。
網目状の滑り止めシートは100均一でも購入できるので、費用を抑えたい方におすすめ!
粗相が心配なら、滑り止めシートを敷いた上にトイレシートを敷き詰めてみるのも良いでしょう。
予算や愛犬の状態に合わせて、足が滑らないように対策してみてください。
噛み癖などによる破損
愛犬に噛み癖や掘り癖がある場合、ビニールプールが破損してしまう可能性があります。
小さな穴であればテープで補修することは可能ですが、ひどい場合は穴が大きくなってしまったり、破れた箇所に足を引っ掛けてしまったりと、ケガや事故を招く恐れがあるので要注意。
徘徊対策はビニールプールのほかに、やわらかい素材でできた円形のサークルや、浴室用バスマットでサークルを手作りする方法もあります。
愛犬の性格に合った方法で対策することが大切です。
老犬の徘徊対策|ビニールプールの選び方
ビニールプールと一口にいっても、大きさや形もさまざまです。
ここでは、徘徊対策としてビニールプールを使用する場合のおすすめの選び方をご紹介します。
プールのサイズで選ぶ
ビニールプールを選ぶ際は、必ずサイズをチェックしましょう。
どのような用途で使用するかによって選ぶサイズは異なります。
たとえば十分な運動スペースを設けたい場合は、設置場所に合う広めのビニールプールを選ぶと良いです。
一方で、飼い主さんが家事や作業中に少しの間だけ使用するなら、そこまで広さにこだわる必要はないでしょう。
ただし、楽に方向転換できるくらいの広さは確保しておくことが大切だよ!
また、飛び出し防止のため、ある程度高さがあるものを選んでおくと安心です。
プールの形で選ぶ
ビニールプールはプールの形で選ぶのも1つの手段です。
大きく分けて四角形と円形の2種類があり、愛犬の状況や使い方によって選ぶ形は変わってきます。
たとえば認知機能の低下により後退が難しくなった老犬は、壁にぶつかった状態のまま身動きが取れなくなることがあります。
愛犬がこのような状況なら、ぐるぐると円を描くように歩き回れる円形のビニールプールがおすすめです。
一方で、生活スペースとして使用する場合は、トイレやベッドを置くことを考えて四角形のビニールプールが良いでしょう。
問題なく後退でき、かつ留守番をさせるときなどにおすすめです。
おうち帰ったらわんこがビニールプールに入ってた🐶
— まろまろん (@maromaronx) October 18, 2022
徘徊する老犬にビニールプール勧めてくれたTwitterありがとう。 pic.twitter.com/B0hofUP4mp
底面の作りで選ぶ
ビニールプールを選ぶ際は、底面の作りもチェックしておきたいポイントです。
ビニールプールには、底面に空気を入れて厚みが出るものと、ビニール1枚でできた平らなものがあります。
厚手のものはクッション性に優れていますが、ポコポコとした部分に足を引っ掛けてしまう危険性があります。
以下の画像を参照
引用元:amazon
転倒やケガを防止するためにも、底面が平らな作りになっている商品を選ぶのがおすすめだよ!
老犬の徘徊対策|おすすめのビニールプール6選【形別】
ここからは、老犬の徘徊対策におすすめのビニールプールを形別にご紹介します。
愛犬の状況や予算、用途などに応じて、ぜひ取り入れてみてください!
【円形】おすすめビニールプール3選
さっそく、円形のおすすめビニールプール3選を見ていきましょう。
直径87cm/HappyBoom ビニールプール
こちらは小型犬におすすめの直径87cmのビニールプールです。
飼い主さんが料理や作業をしている間など、ちょっとだけ目を離すときに使用するのに適しています。
デザインは4種類あり、お部屋のインテリアを邪魔しないのも魅力のひとつ。
直径87cmのほかに114cmや143cmのサイズも展開しているので、愛犬の体格に合わせて選ぶことが可能です。
直径100cm/ドウシシャ ビニールプール
こちらは直径100cmのビニールプールで、大きすぎず小さすぎずのサイズ感が魅力です。
小型犬であれば十分な運動スペースを確保できます。
角がないので、ぐるぐると歩き回る子におすすめです。
また、中型犬くらいなら、ちょっとした休憩スペースとして使用できるでしょう。
直径150cm/VANOW ビニールプール
こちらは直径150cmで十分な広さがあるビニールプールです。
ベッドやトイレを置いて生活スペースとして使用したり、徘徊がみられる老犬の運動スペースとして使用したりするのにも役立ちます。
壁面にはかわいらしいイラストがデザインされていますが、ベースが透明になっていることもあり、外から愛犬の様子を確認できるのは嬉しいポイントです。
サイズは直径150cmと152cmのものがあるので、愛犬の体格や用途に合わせて選んでください。
【四角形】おすすめビニールプール3選
次に、四角形のおすすめビニールプール3選をご紹介します。
横幅100cm /ドウシシャ ビニールプール
こちらは横幅100cmのビニールプール。
中にベッドを置ける余裕があるため、睡眠スペースをしっかりと確保できます。
短時間の留守番やちょっとした休憩スペースとして使用するのに最適です。
お部屋に設置しても、レイアウトの邪魔をしない点は大きな魅力といえるでしょう。
横幅150cm/monomania ファミリープール
こちら横幅150cmのビニールプール。
壁面にしっかりと厚みがあるタイプで、安定感があります。
小型犬や中型犬の生活スペースとして使用するのにぴったりです。
高さが42cmもあるため、老犬が飛び越える心配は少ないでしょう。
横幅200cm/Lagurus (ラグラス) ファミリープール
こちらは横幅200cmの大きなビニールプールです。
睡眠スペースをしっかりと確保できるため、中型犬や大型犬でもくつろぐことができます。
複数匹の生活スペースとして使用したり、飼い主さんも一緒に入って添い寝をしたりと、幅広い用途での使用が可能です。
ただ、かさばるサイズ感ではあるので、購入の前に部屋のどこに設置するかを確認しておくと良いでしょう。
【番外編】ビニールプールを使用するときに役立つアイテム
プール修復テープ
こちらは、ビニールプールをはじめ、浮き輪やテントなどに使える強力補修テープです。
穴や傷のサイズに合わせて自由にカットできるのが嬉しいポイント。
万が一ビニールプールが破れたときのために、1つ持っておくと便利です。
老犬の徘徊対策はビニールプールをサークル代わりに使ってみよう
老犬がふらふら歩くようになったり、同じ場所をぐるぐると歩き回ったりするようになったら、サークルやビニールプールの使用を検討しましょう。
中でも「コストを抑えたい」「簡単にお手入れできるものがいい」と考えている方には、ビニールプールの使用をおすすめします。
ビニールプールの壁面はクッション性があってやわらかいので、万が一ぶつかっても痛くないのが大きな魅力。
愛犬の状況や用途に合わせて、ぜひビニールプールを取り入れてみてくださいね!