帰宅すると、愛犬や部屋がうんちまみれになっている…
このような経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
老犬になると加齢や病気などが原因で、トイレを我慢できずにうんちを漏らしたり、うんちの上に座ったりして、うんちまみれになってしまうことは珍しくありません。
とはいえ、うんちの処理や部屋のそうじは簡単に済ませられるものではないので、できることなら留守番中にうんちまみれになるのを回避したいですよね。
そこで本記事では、留守番にも役立つ老犬のうんちまみれ対策を5つご紹介します。
うんちをキャッチする「うんちポケット付きオムツ」の作り方もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
- 老犬が留守番中にうんちまみれになる原因
- 留守番にも役立つ老犬のうんちまみれ対策
- 老犬がうんちまみれになったときの洗い方
- うんちポケット付きオムツの作り方
老犬が留守番中にうんちまみれになる原因は?
仕事や買い物などで、やむを得ず老犬に留守番をさせることもあるでしょう。
しかしながら、愛犬や部屋が頻繁にうんちまみれになっていては、留守番をさせるたびに不安になってしまいますよね。
まずは、老犬が留守番中にうんちまみれになる原因を知っておくことが大切です。
考えられる原因は主に以下のとおり。
- 筋力低下
- 消化機能の低下
- 不安やストレス
- 認知症
1つずつ解説します。
筋力低下
老犬が留守番中にうんちまみれになる原因として、加齢による筋力低下が考えられます。
加齢によって足腰の筋力が低下すると、うんちをしたいと思っていてもトイレへたどり着くまでに漏らしてしまうことがあります。
また、腰を落として膝を曲げる姿勢がきつくなり、うんちの上にペタンと座ってしまうこともあるでしょう。
この場合はトイレに行きやすい環境を作ってあげたり、排便のサポートをしてあげたりすることが必要です。
消化機能の低下
老犬が留守番中にうんちまみれになる原因として、加齢による消化機能の低下が考えられます。
犬は加齢とともに消化機能の働きが悪くなるため、若いころに比べて軟便や下痢を引き起こしやすくなります。
うんちがゆるいと、お尻まわりや足元はもちろん、部屋の中も汚れやすくなってしまうでしょう。
ドッグフードを切り替える際は慎重におこない、オヤツを与える際は与えすぎに注意が必要です。
また、下痢が何日も続いたり、以下のような症状がみられたりする場合は何らかの病気を発症している可能性もあります。
- 食欲のない日が2日以上続く
- 嘔吐をくり返す
- 呼吸があらい
- 目が赤い、目を痛がっている
- けいれんを起こし倒れた
- おしっこが丸1日出ていない
普段の様子と異なる場合はすぐに動物病院へ連れて行ってください。
不安やストレス
老犬が留守番中にうんちまみれになる原因として、不安やストレスが考えられます。
犬は年齢を重ねるとささいなことでも不安やストレスを感じやすくなります。
環境の変化や寒暖差などによって軟便や下痢を引き起こすケースもあるでしょう。
また、飼い主と離れることで強い恐怖感を抱き、留守番中にトイレの失敗が増えることがあります。
このような場合は、飼い主がいなくても安心して過ごせる環境を作ってあげることが大切です。
トイレの失敗だけではなく、無駄吠えや破壊行動などがみられる場合は心の病気「分離不安」になっている可能性もあります。
留守番中に問題行動がみられるようなら、かかりつけの獣医師に相談してみてください。
認知症
老犬が留守番中にうんちまみれになる原因として、老化による認知症が考えられます。
認知機能が低下すると、トイレの場所がわからなくなったり、トイレの失敗が増えたりすることがあります。
また、徘徊も認知症による問題行動の1つで、うんちの上を歩いたり踏んだりすることで体や部屋中がうんちまみれになってしまうこともあるでしょう。
このような場合はこまめにトイレへ連れて行く、もしくはオムツの使用を検討するのがおすすめです。
まずは、「認知症かな?」と思うような問題行動がみられる際には、動物病院で判別してもらいましょう。
留守番にも役立つ!老犬のうんちまみれ対策5選
ここでは、留守番にも役立つ老犬のうんちまみれ対策を5つご紹介します。
具体的には以下のような方法が挙げられます。
- トイレ環境を見直す
- 外出前に排泄させる
- オムツを使用する
- ペットカメラを使用する
- ペットシッターやペットホテルを利用する
それでは1つずつ見ていきましょう。
トイレ環境を見直す
加齢による筋力低下が原因の場合は、愛犬がトイレに行きやすい環境を作ってあげることが大切です。
たとえば、以下のようなことが挙げられます。
- トイレトレーやトイレシートを大きいものに変える
- トイレの設置場所を増やす
トイレまでの距離を短くし、うんちをしたいと思ったらすぐに移動できるようにしましょう。
愛犬がトイレまで安全に移動できるよう、滑りにくいマットを敷いてあげるのもおすすめです。
また、サークルなどを使って行動範囲を制限する方法もあります。
サークル内にトイレシートを敷き詰めておくことで、部屋中がうんちまみれになるのを防げるだけでなく、部屋のそうじも最低限で済むことでしょう。
ただし、これらの方法はうんちを踏んづけて愛犬の体がうんちまみれになってしまう可能性はあります。
外出前に排泄させる
老犬のうんちまみれ対策として、外出前に散歩や庭などで排泄させる方法もあります。
もともと外で排泄をする習慣のある犬や、老化によってトイレの失敗が増えてきた犬におすすめです。
成犬〜老犬のうんちの回数は、健康に問題がない状態で1日1〜3回程度が正常といわれています。
犬にも個体差があるので、毎日何時ごろに排泄をしたがるのか、排泄のサインをチェックしておくと良いでしょう。
外出前にタイミングよくトイレを済ませることができれば、数時間程度なら留守番をさせても部屋の中がうんちまみれにならない可能性が高くなりますよ。
- 床をしきりに嗅ぎ出す
- ソワソワして落ち着きがなくなる
- 腰を落として膝を曲げる
オムツを使用する
自力で立ち上がったり歩いたりすることが困難な犬や、認知症が疑われる場合などはオムツを使用するのも1つの手段です。また、普段は外で排泄をさせているけれど、雨や暴風で外に出れない場合もオムツを使用すると良いでしょう。
オムツを使用するメリット・デメリットは以下の記事で解説しています。
オムツを使用することで部屋の中がうんちまみれになるのを防いでくれるので、飼い主の負担を減らすことが可能です。
オムツは犬用オムツと人間用オムツがあり、コストを抑えたいなら断然、人間用オムツがおすすめ!
ただし、オムツが大きかったり小さかったりするとうんち漏れや股擦れの原因になってしまうため、愛犬の体に合ったサイズを選ぶ必要があります。
以下の記事では人間用オムツのサイズを比較していますので、ぜひ参考にしてください。
ペットカメラを使用する
留守番中の愛犬の様子が気になる場合はペットカメラを使用するのがおすすめです。
スマートフォンから話しかけてあげれば、愛犬の不安感も解消されることでしょう。
不安や恐怖心などからトイレを失敗してしまう老犬に最適!
万が一うんちをしてしまっても、仕事の休憩時間や買い物途中に帰宅して片付けることができ、タイミング次第では部屋や愛犬がうんちまみれになるのを防げます。
また、ペットカメラを使用することで、無駄吠えや破壊行動といった分離不安の症状を早期に発見することも可能です。
さらに、老犬の事故やけが防止にも役立ちます。
老犬に留守番をさせることが多いご家庭は、ぜひペットカメラを使用してみてください。
\ おすすめのペットカメラはこちら/
ペットシッターやペットホテルを利用する
試行錯誤してもうまくいかないときは、ペットシッターやペットホテルの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ペットシッターとは、自宅に訪問して愛犬のお世話をしてくれるサービスのことです。
食事や排泄のサポートはもちろん、散歩なども必要に応じておこなってくれます。
普段と変わらない環境でお世話をしてもらえるため、愛犬にかかるストレスが少ないのは大きな魅力です。
プロの力を借りることで、愛犬や部屋がうんちまみれになるのを防ぐうえに、飼い主の負担も軽減されるでしょう。
一方で、ペットホテルとは、ペットを一時的に預かってくれる施設のことです。
近年では、動物病院併設のペットホテルをはじめ、トリミングや送迎などもおこなってくれるペットホテルもあります。
老犬がうんちまみれになったときの洗い方
ここでは、老犬がうんちまみれになったときの洗い方をご紹介します。
うんちは固まってしまうと被毛に絡まって取れにくくなるので、シャンプーで洗い流してあげるのがおすすめです。
ただし、全身シャンプーは体力を消耗しやすいため、部分シャンプーで時短に済ませると良いでしょう。
- 洗面器に37〜38度のお湯を入れる
- バランスを崩さないように体を支えながら、洗面器の中に足を入れる
- 肉球や指の間、爪にたまった汚れを丁寧に洗い流す
- お尻の下に洗面器を置く
- 排泄物で汚れている部分を中心に洗い流す
- 洗い終わったらタオルで水気を拭き取る
- 低温設定のドライヤーでしっかりと乾かす
被毛に湿気が残っていると、雑菌が繁殖して皮膚疾患などの原因になるため、濡れた被毛はしっかりめに乾かしましょう。
被毛が少し汚れているだけなら、おしりふきやホットタオルなどで優しく拭き取るだけでOKです。
肉球や指の間、爪などにたまった汚れも、丁寧に拭き取るようにしましょう。
部分シャンプーと同様に、最後はしっかりと乾燥させることが大切です。
また、体がうんちまみれにならないよう、日ごろからお尻まわりの毛を短くカットしておくと良いでしょう。
仮にうんちで被毛が汚れたとしても洗い流しやすくなるので、シャンプーやドライヤーの時短にもつながります。
- 事前に愛犬の体調を確認する
- 体調が優れないときはシャンプーをしない
- 皮膚への刺激を抑えるために、シャワーの水流は弱めに設定する
- 呼吸器に疾患のある場合は湿気がこもらないように、お風呂場の換気に気を付ける
【留守番中にも】うんちポケット付きオムツの作り方
オムツを使用することで、部屋がうんちまみれになるのを防ぐことができます。
しかし、オムツの中でうんちをするとお尻まわりの被毛が汚れやすくなるため、うんちをキャッチしてくれるポケットを手作りするのがおすすめです。
ここでは、留守番中にも役立つうんちポケット付きオムツの作り方をご紹介します。
以下の記事では犬のオムツを人間用で代用する際の作り方(うんちポケットなし)をご紹介していますので、こちらもあわせてお読みください!
用意するものは以下の5つ。
- 愛犬のサイズに合うオムツ
- キッチン用ポリ袋
- マジックペン
- ハサミ
- サージカルテープ(幅25mm)
今回は人間用オムツメーカー「メリーズ」のテープタイプSサイズを用意しました。
もちろん犬用のオムツでもOKです!
それでは作り方をみていきましょう。
しっぽと肛門の位置を確認し、ハサミで大きめにカットします。
マジックペンなどで事前に印をつけておくとやりやすいです。
カットしたら、ポリマーが出てくるのを防ぐために、切り口にテープを貼ります。
キッチン用ポリ袋をオムツのカットした部分に入れてセットします。
裏側からみるとこんな感じ。
キッチン用ポリ袋を切り口に合わせてテープで貼り付けます。
隙間がないように、角もしっかりとテープで止めましょう。
キッチン用ポリ袋を貼り付けたら、うんちポケット付きオムツの完成です。
しっぽの短い犬の場合はここまででOKですが、しっぽの長い犬はしっぽを通すための穴をあける必要があります。
キッチン用ポリ袋の上から、しっぽを通す位置にテープを貼ります。
しっぽを通す際にポリ袋が裂けてしまわないように、テープを広めに貼るのがポイントです。
ポリ袋にテープを貼ったら、その上からハサミで十字に切り込みを入れます。
しっぽを通すための穴が大きすぎるとうんちが漏れてしまう可能性があるので、愛犬のしっぽのサイズに合わせて切るようにしてください。
しっぽを通すための穴を作ったら、しっぽが長い犬用のうんちポケット付きオムツは完成です!
愛犬のメルに着用させるとこんな感じです。
オムツを履かせたときに、ポリ袋が床についていないかを確認しましょう。
メルの場合は、袋が少しだけ長く踏んづけてしまう可能性があったため、以下のようなアレンジを加えました。
袋を折りたたんでテープで止め、長さを調整します。
ギリギリ床についてないね!
これで本当に、うんちポケット付きオムツの完成です!
うんちポケット付きオムツの手作りが面倒な方は
うんちポケット付きオムツを手作りすれば、愛犬や部屋の中がうんちまみれになるのを高い確率で防ぐことが可能です。
しかし、1つ1つ手作りするのは、なかなかの時間が必要になります。
手間をかけたくない方や手作りが面倒な方は、ペット用品通販サイト「PEPPY(ぺピイ)」から同じような機能を持つ商品が販売されています!
その名も「うんぽパンツ」!
引用元:PEPPY
最初からうんちをキャッチするための袋が付いていて、手間をかけずにすぐ使用できます。
しっぽが太い・短いなど、さまざまなしっぽの犬に対応しているのも嬉しいポイントです。
コストを抑えたいときは手作り、手間をかけたくないときは「うんぽパンツ」と、予算や生活スタイルなどによって使い分けてみてください!
\ 検索窓に「うんぽパンツ」と入れてみてね/
うんちまみれ対策で老犬の留守番を快適に
留守番中の老犬のうんちまみれ対策として、
- トイレ環境を見直す
- 外出前に排泄させる
- オムツを使用する
- ペットカメラを使用する
- ペットシッターやペットホテルを利用する
などが挙げられます。
特に、愛犬の体と部屋がうんちまみれになるのを高い確率で防げる方法は、うんちポケット付きオムツの着用です。
オムツで上手にうんちをキャッチできれば、飼い主にかかる負担をグンと軽減できますよ。
とはいえ、中にはオムツを嫌がってしまう犬もいると思うので、本記事を参考に愛犬に合った方法を探してみてください!