- 認知症予防として老犬におもちゃを与えたい
- でも、7歳を過ぎたころからおもちゃで遊ばなくなった
- 老犬が喜ぶおもちゃってどんなもの?
このような悩みや疑問をお持ちの方は多くいらっしゃるでしょう。
老犬になると視力や聴力、体力の衰えなどから、おもちゃを使って遊ぶ機会は減っていきます。
しかし、おもちゃで遊ぶことは運動不足解消や脳の活性化につながるため、老犬が喜ぶおもちゃを見つけてあげることが大切です。
そこで今回は、老犬が喜ぶおもちゃ7選を目的別にご紹介します。
お金をかけずに遊べる手作りおもちゃや、おもちゃで遊ばないときの対策も解説するよ!
「愛犬に合うおもちゃが欲しい」という方は、ぜひ参考にしてくださいね!
- 老犬におもちゃを与える目的
- 老犬におもちゃを与える際の注意点
- 老犬が喜ぶおもちゃ7選
- 老犬が喜ぶ手作りおもちゃ
- おもちゃで遊ばないときの対策
老犬におもちゃを与える目的とは?
老犬におもちゃを与える目的は、大きく分けると主に2つ。
- 運動不足解消のため
- 認知症予防のため
1つずつ解説します。
運動不足解消のため
老犬になると、寝ている時間が増えて運動不足になってしまいがちです。
運動不足は足腰の衰えを早めさせる原因となり、歩行や起き上がりが難しくなったり、最悪は寝たきり状態になったりすることもあります。
また、運動量が減少することで肥満のリスクを高めてしまうことも…。
少しでも健康寿命を延ばすためには、日ごろから適度な運動を心がけることが大切です。
しかし、天気が悪いなどの理由で散歩へ行けないときもありますよね。
そんなときは、室内で遊びながら運動できるおもちゃを活用するのがおすすめ!
おもちゃを使って体を動かすことで、運動不足解消のほかに、ストレス解消にもつながります。
老犬の年齢や体調に合わせて、無理のない範囲で体を動かせるおもちゃを探してみてね!
認知症予防のため
ルーティンワークのような日常生活は刺激が少なく、認知症のリスクを高めてしまう可能性があります。
認知症を予防するために、動作がゆっくりになる老犬でも適度な刺激は必要です。
定期的に散歩のコースや時間を変えるなどして、脳に良い刺激を与えると良いでしょう。
また、散歩だけでなく、頭の体操として知育玩具を活用するのもおすすめです。
たとえばフードを隠して探させるものや、転がしてフードを取り出させるものなどを活用することで、脳の活性化が期待できます。
知育玩具に慣れていない場合は、難易度の低いおもちゃからスタートしてみてね!
老犬におもちゃを与える際の注意点
老犬におもちゃを与える際の注意点は以下のとおりです。
- 愛犬の体調を見て遊ぶ
- ケガや誤飲に気を付ける
- 転倒や滑り止め対策をおこなう
おもちゃを購入する前に確認しておきましょう。
愛犬の体調を見て遊ぶ
老犬におもちゃを与える際は、愛犬の体調をよく確認することが大切です。
老犬になると若いころに比べて疲れやすく、体調を崩しやすくなる傾向にあります。
ハードな遊びではなく、愛犬の体調に合わせてゆったりとしたペースで遊んであげましょう。
もちろん体調が優れないときは、無理に遊ばせないように注意してくださいね。
ケガや誤飲に気を付ける
老犬におもちゃを与える際は、ケガや誤飲に注意しましょう。
たとえば噛み癖のあるワンちゃんなら、おもちゃを選ぶときに強度や原材料をチェックしておく必要があります。
また、歯周病などで歯が弱っている場合は、硬いおもちゃや歯を使って引っ張るようなおもちゃは避けたほうが良いでしょう。
さらに大型犬に小型犬用の小さなおもちゃを与えると、誤飲の危険性があります。
おもちゃを購入する前に、必ず愛犬に合ったサイズかどうか確認してね!
転倒や滑り止め対策をおこなう
老犬におもちゃを与える際は、転倒や滑り止め対策をおこなう必要があります。
老犬になると、視力や筋力の衰えなどが原因でちょっとした段差でもつまずきやすくなります。
転倒を防ぐために、段差の多い場所で遊ぶのは避け、足を引っ掛けやすいコード類も片付けるようにしましょう。
また、フローリングや畳などの滑りやすい床材の上で遊ばせるのも要注意。
骨折やケガなど思わぬトラブルを避けるためにも、マットやカーペットを敷いて滑り止め対策を心がけてください。
【目的別】老犬が喜ぶおもちゃ7選
ここからは、老犬が喜ぶおもちゃ7選を目的別にご紹介します。
老犬でも始められる難易度の低いものから、少し難易度を上げたものまで厳選しました。
老犬へのおもちゃ選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
【運動不足解消に役立つ】老犬が喜ぶおもちゃ3選
まずは、運動不足解消に役立つおもちゃを3つご紹介します。
おやつボール/YOUMI
YOUMIのおやつボールは、縦2cm横1.5cmの小さな穴から匂いを感知して、フードやおやつを取り出すおもちゃです。
仕組みは簡単で、老犬でもはじめやすいのが大きな魅力。
コロコロと転がしながらフードを取り出すことで、運動不足解消に役立ちます。
また、嗅覚や脳を刺激するため、認知症予防が期待できるのも嬉しいポイントです。
「まずは手軽に遊べるおもちゃが欲しい方」という方は、ぜひチェックしてみてください。
アジリティ/Sippole
Sippoleのアジリティは、トンネルをくぐったり、ジグザグに歩いたりして体を動かして遊ぶおもちゃです。
トンネル・スラローム・タイヤ・ハードルなど種類がいくつかあり、愛犬の年齢や体調に合わせて選ぶのがおすすめ。
そのなかで、老犬でも挑戦しやすく難易度が低いのが「トンネル」です。
トンネルは「普段の運動量が減ってきた」という場合に、室内で簡単に遊べるのが大きな魅力。
フードやおやつを使って誘導し、何回か往復させることで運動不足解消につながります。
使わないときは折り畳むことが可能なので、収納スペースに困らないのも嬉しいポイントです。
「室内で体を動かすおもちゃが欲しい」「難易度の低いアジリティに挑戦したい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
ハードルセット/ALLFORWAN’sLIFE
ALLFORWAN’sLIFEのハードルセットは、足腰のトレーニングに最適なアジリティグッズです。
ハードルの高さは3段階に調節できるため、愛犬の年齢や体調に合わせた遊びができます。
老犬の場合は1番低い状態に固定するのがおすすめ。
バーをゆっくりと1つ1つまたがせることで、普段使わない足腰の筋肉を鍛えることが可能です。
「愛犬の足腰の衰えを防ぎたい」「室内でトレーニングできるアイテムを探している」という方は、ぜひチェックしてみてください。
【認知症予防に役立つ】老犬が喜ぶおもちゃ4選
続いて、認知症予防に役立つおもちゃを4つご紹介します。
ノーズワークマット/SCHITEC
SCHITECのノーズワークマットは、鼻を使って遊ぶ知育玩具です。
飼い主が隠したフードやおやつを匂いで探し出すことで、犬の嗅覚を刺激します。
犬の嗅覚は感覚器の中でも衰えるのが遅いと言われているため、たとえ視覚や聴覚が衰えていても本能的な欲求を満たすことが可能です。
万が一、粗相などで汚れても、家庭の洗濯機で丸洗いできるのが嬉しいポイント。
また、底部には滑り止め加工が施されているので、遊んでいる最中に足が滑ってしまう心配もありません。
「集中して遊べるおもちゃが欲しい」「嗅覚を刺激するおもちゃが欲しい」という方におすすめです。
SCHITEC ノーズワークマットの口コミ
16歳と、15歳の、老犬ですが、凄い勢いで、
引用:Amazon「SCHITEC ノーズワークマット」
おやつ探ししてますぅ。買って良かったです。
認知症防止に買いました。ひだひだに大好きなおやつを隠してクンクンして探します。毎日楽しそうにクンクンしています?
引用:Amazon「SCHITEC ノーズワークマット」
ノーズワークマット/ComSaf
こちらは、縦40cm横76cmの大きめのノーズワークマットです。
さまざまな形の布が縫い付けられており、飽きづらいデザインが大きな魅力。
音が出る人参のおもちゃも付いているので、聴覚への刺激にも役立ちます。
また、洗濯機での水洗いもできるため、お手入れが簡単なおもちゃを探している方にはピッタリです。
早食い防止やストレス解消にも役立ちますよ。
シニアコング/Kong
こちらは、7歳以上のシニア犬のために考案されたコング。
通常のコングに比べてやわらかい素材でできているため、老犬でも遊ぶことができます。
コングは、飼い主が中にフードやおやつを詰めて、カミカミしたり、ひっくり返したりして取り出させる仕組みです。
おもちゃに慣れるまでは、フードやおやつを少しだけ入れて、転がすだけで簡単に取り出せるようにしてあげると良いでしょう。
慣れたら、詰め方次第で難易度を上げることも可能。
専用のペーストを使ってフードを出にくくすることも可能ですが、ふやかしたフード(ペースト状)でも代用できますよ。
Kong シニアコングの口コミ
愛犬が9歳になり、そろそろシニア玩具かな、ということで購入しました。本人は非常に気に入っていていいのですが、少し匂いがあるのが気になりました。それから私はセットで使うお菓子の代わりに家にもとからあるドッグ用お菓子を中に入れて遊ばせています。飽きやすい子なので一回につき10分もてばいい方ですが、シニア犬とは思えないほど遊びまわっています。
引用:Amazon「Kong シニアコング」
8歳のミニチュアシュナウザーへ
引用:Amazon「Kong シニアコング」
中にヨーグルトを入れて雨の日や外に出れない日にあげようと思います!
冷凍すればより長持ち。
冷凍は賛否あると思いますが、少量から様子見て暑い日のお散歩から帰宅後でもいいですし、たくさん遊んだあとでもいいですし、とにかくたくさん使おうと思います!
程よい硬さで敢えて中のおやつがとりやすいようにと先輩ママさんから教えてもらいました。
とっても楽しみです!
トリーツ・ゲーム トルネード/ニーナ・オットソン
こちらは、3段構造(フタ除く)のトレイにフードやおやつを入れて遊ぶ知育玩具。
それぞれのトレイを回しながら、おやつやフードを探し出す仕組みです。
骨パーツを使って難易度を調整することも可能なので、年齢に応じて遊び方を変えてあげると良いでしょう。
脳の活性化が期待できるだけでなく、早食いや肥満防止などにも役立ちます。
慣れるまでは、おやつを隠す様子や場所を教えてあげながら一緒に遊んであげるのがおすすめ。
「難易度高めの知育玩具に挑戦させてみたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
ニーナ・オットソン トリーツ・ゲーム トルネードの口コミ
14才の愛犬へのクリスマスプレゼントにと購入しました!
引用:Amazon「ニーナ・オットソン トリーツ・ゲーム トルネード」
最初使わないかな?とも思いましたが、日を追う事に頭を使うようになって今では全てのおやつを見つけ出すことができるほどになりました!いい脳トレになっていると思うので、ホントにいい物を安く購入できたなと思います(^^)
お金をかけなくても遊べる!老犬が喜ぶ手作りおもちゃ
ここからは、お金をかけなくても遊べる手作りおもちゃを2つご紹介します!
どちらもすぐに始められる遊びなので、ぜひ参考にしてね!
おやつ当てゲーム
おやつ当てゲームは、その名のとおり嗅覚を使っておやつを探し出すゲーム。
身体的負担が少なく、老犬でも簡単に遊ことができます。
嗅覚を刺激するので、脳の活性化にも役立ちますよ!
用意するものは以下の2つだけ。
- 紙コップ 3〜5個 ※今回は4個使用
- キリ(千枚通し)※カッターやハサミでもOK
それでは作り方と遊び方を見ていきましょう。
千枚通しを使い、用意した紙コップの底面に穴をあけます。
次に、フードもしくはオヤツをどれか1つの紙コップで隠します。
紙コップを並べ、どこにフードが入っているか探してもらいましょう。
おやつ当てゲームをする際のポイントは以下のとおりです。
- 紙コップの中にフードが入っていることを認識させる
- 愛犬の目の前で紙コップをぐるぐる移動させる
- 紙コップを並べている間は愛犬にマテをさせる
実際に愛犬のメルに遊んでもらいました!
どこにフードが入っているかな〜?
よーし!頑張っちゃうよ!
おお!すぐに見つけられたね!
えへへ♪
このように、メルの場合はすぐに見つけることができました!
簡単に見つけられるようなら、紙コップの数を増やしたり、フードを隠す様子を見せない状態で探してもらったりすると良いでしょう。
もし途中で迷う仕草が見られたら、「こっちかな〜?」と指差しで誘導するなど、愛犬に合わせて対応を変えてみてくださいね!
なんちゃってスラローム
スラロームとは、ドッグアジリティーの種目のひとつで、均等な間隔で並べられたポールの間をジグザグと通り抜ける競技です。
そんなスラロームを、ペットボトルを使うことで手軽に体験できるよ!
上のイラストのように、水を入れた数本のペットボトルを用意し、均等な間隔で並べていきます。
ペットボトルをポール代わりにして、その間を左右交互に通り抜ける練習をします。
慣れるまでは、飼い主さんがフードやおやつを持って誘導してあげると良いでしょう。
運動不足やストレスの解消につながるので、雨で散歩へ行けないときや、運動量が足りないと感じたときにぜひ試してみてください!
老犬がおもちゃで遊ばないときの対策
老犬におもちゃを与えても、なかには「遊んでくれない」「興味を持ってくれない」ということもあるでしょう。
特に老犬は、寝ている時間が増えたり、視力や体力の衰えなどから無気力に見えたりすることが多くなります。
しかし、「歳だから仕方ない」と放っておくと、どんどん筋力や脳機能が低下していくので要注意。
おもちゃで遊んでくれない場合は、適度な運動をおこなって筋力維持や認知症予防に努めるのがおすすめです。
以下にポイントをまとめてみたよ。
- 散歩の時間を決めない
- 散歩コースを定期的に変えてみる
- 足腰を鍛えるトレーニングをおこなう(無理のない範囲で)
散歩の時間やコースを定期的に変え、新たな環境に接することで、脳の活性化が期待できます。
また、少しでも元気に長生きしてもらうために、元気なうちから足腰を鍛えるトレーニングをおこなっておくことが大切です。
砂浜や芝生、ゆるやかな坂道を歩くなどして、足腰を強化しましょう。
以下の記事では、詳しいトレーニング方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
目的に合わせて老犬が喜ぶおもちゃを見つけよう!
老犬になると、運動量が減少したり、脳機能が低下したりする傾向にあります。
おもちゃは運動不足やストレスの解消、認知症予防などに役立つため、老犬になっても積極的に活用するのがおすすめです。
犬用おもちゃと一口にいっても、トンネルやノーズワークなどさまざまな種類があるので、目的別に探してみると良いでしょう。
この記事を参考に、愛犬に合うおもちゃを見つけてくださいね!